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- 科名・属名 : イネ科 アブラススキ属
注.APGV分類では、学名(E. cotulifer var. cotulifer)
- 特徴 :
草丈80〜150cmの多年草。
葉は線形、長さ40〜60cm、幅1〜1.5cm。基部は次第に細くなり、下部の葉では長い柄がある。葉の基部(葉鞘の口部)には約5mmの長い毛がある。
花序は円錐状で長さ20〜30cm、上部はやや垂れる。花序の枝は糸状、疎らに輪生し、やや多数の総が疎らにつく。総は長い柄があって下垂し、長さ3〜5cm、中部より先にやや疎らに小穂をつける。
小穂は長い柄のあるものと柄のごく短いものが1組になってつき、披針形で尖り、長さ約6mm、緑色で時に紫色を帯び、基部に短い毛が束に生える。第2小花の先は2裂し、護頴に長い芒がある。
稈や花序の枝にやや油に似た光沢と臭気がある。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:朝鮮、中国〜インド) 山野、丘陵地
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2020年9月29日 神奈川県川崎市 中上・全体2 2014年10月18日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 2020年9月29日 同 上 中下・小穂(花時) 同 上 左下・小穂(果時) 2020年10月29日 東京都八王子市 右上・葉 2020年9月29日 神奈川県川崎市 右中・葉鞘、葉舌 同 上 右下・稈、花序枝基部 同 上
- 撮影記 :
多摩丘陵の谷地、開発されているところが多いが、わずかながら田畑が残り、9〜10月頃は稲刈りの光景が見られる。
そんな中に伸びる道を歩きながら秋の花を捜すと、丘陵の斜面の草地にこの花が群生していた。
稈や花序の枝に油を塗ったような光沢があり、ススキに似ているのでこの和名がつけられているが、独特の臭いもある。
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