アメリカスズメノヒエ(亜米利加雀の稗)

Paspalum notatum


アメリカスズメノヒエ1


  • 科名・属名 : イネ科 スズメノヒエ属

  • 特徴 :
     草丈30〜80cmの多年草。帰化。
     根茎は太く、横に這い、古い葉鞘に覆われ、やや数珠状に肥厚する。
     葉は線形、長さ10〜20cm、幅2〜5mm。質は厚く、光沢があり、無毛。葉鞘は扁平で、葉舌は低く短毛の列となる。
     花序は稈の先に2〜3個の総をつける。総は長さ4〜7cm、片側にほぼ2列に小穂が並ぶ。小穂は卵形長さ2.5〜3.5mm、光沢があり、無毛。第1包類はなく、第2包類と不稔の第1小花の護頴は同形で、小穂と同長。第2小花は結実する。柱頭と葯は黒紫色。

  • 分布・生育地 :
     帰化(南アメリカ原産)(本州〜沖縄に帰化) (国外:世界の熱帯〜亜熱帯域に広く帰化)
     道端、芝地

  • 花期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2022年8月25日  東京都八王子市
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     スズメノヒエ属はそのほとんどが帰化で、本種は牧草や緑化用として用いられたため急速に広まった。
     根茎が横に這い、古い葉鞘に包まれて節間が見えず、小穂の長さが大きいのが特徴であるが、同定は難しい。
     この花も八王子の植物に詳しい方から教えられ、図鑑の記述と見比べながら撮影した。

  • 葉鞘

    稈基部・根茎

    同じ科の仲間の花
アメリカスズメノヒエ2

花序1(総2本)

花序2(総3本)

小穂