アゼガヤ(畔茅)

Leptochloa chinensis


アゼガヤ1

  • 科名・属名 : イネ科 アゼガヤ属

  • 特徴 :
     草丈30〜70cmの1年草。
     茎の下部は地を這って分枝し、節から根を出し、先は立ち上がる。
     葉は線形、長さ7〜15cm、幅3〜8mm。扁平で緑白色を帯び、葉鞘は無毛。
     花序は長さ15〜40cmになり、総状に多数の枝をつける。枝は開出し、赤紫色を帯びた小穂が片側の2列に並び隙間なく多数つく。小穂は短い枝があり、枝に圧着し、長さ2.5〜3mm、5〜7個の小花がつく。包類は2個、長さ0.7〜1.5mmで広披針形、護頴は膜質で鈍頭。小花は長さ1〜1.2mm、芒はなく、表面に短い伏毛が散生する。

  • 分布・生育地 :
     本州〜沖縄 (国外:中国、インド、オーストラリア)
     他の畔、溝の縁

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2020年10月7日  栃木県佐野市
     中上・全体2、以下(左下を除く)    同  上
     (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・小穂2 2019年9月13日  栃木県宇都宮市

  • 撮影記 :
     和名は主な生育場所である田の畔に由来していて、実際そのような場所でよく見かける。
     写真も田の畔に生えていたもので、稲刈りの終わった明るい田んぼがバックにあるため、赤紫色の花序がよく目立つ。
     秋はイネ科の花の種類が多いが、派手な花をつける訳ではなく、地味な花後多いのでカメラを向けることは少ない。

  • 葉基部・葉舌

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アゼガヤ2

小穂1

小穂2