|
- 科名・属名 : イネ科 キビ属
- 特徴 :
草丈0.6〜2.5mの多年草。帰化。
根茎は短く、稈は太くて叢生し、節に長い毛を密生する。
葉は線形、長さ30〜75cm、幅0.5〜2.6cm。先は糸状に伸び、両面とも無毛か疎らに毛がある。葉鞘口部には長毛が生え、葉舌は高さ1〜2.5mm、先は切形で縁は不規則に切れ込む。
花は長さ15〜30cmの卵形の円錐花序となって直立し、斜めに多数の枝を出し、やや粗く小穂をつける。
小穂は楕円形、長さ3〜4mm、先は鈍く2小花をつける。第1包類は無毛で平滑、1脈があり、紙質で長さ約1.3mm、先は鈍く、小穂の基部をとりまく。第2包類は長さ約3mm、第1小花はは不稔、第2小花は結実し、護頴は革質、先は鋭頭で5脈があり、長さ約2.2mm。護衛の縁は内側に巻き、外側にはちりめん状の横皺がある。葯は3個。
- 分布・生育地 :
帰化(アフリカ西海岸原産)(本州(関東以西)〜沖縄に帰化) (国外:熱帯域を中心に世界各地に帰化) 道端、荒地、畑
- 花期 : 2〜8月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2019年5月8日 沖縄県西表島 中上・全体2 2020年6月15日 沖縄県国頭郡 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序、中下・小穂1 同 上 左下・小穂2(熟果) 2019年5月8日 沖縄県西表島 右上・葉鞘 2020年6月15日 沖縄県国頭郡 右下・節 2019年5月8日 沖縄県西表島
- 撮影記 :
初めてこの花に気づいたのは西表島の道端、人の背丈を越えるような高さで、枝先の大きく広がる花序に、疎らに小穂をつけていた。
一見して帰化種とわかり、葉鞘の口部や稈の節に白い長毛が密生しているので、調べれば分かると撮影した。
調べると暖地型の牧草ギニアグラスとして持ち込まれ、現在では本州(関東地方以西)〜沖縄まで広く帰化しているこの花だった。
古い図鑑では沖縄には帰化していないように書かれているが、現在は沖縄にも帰化しているようで、その後沖縄島でも畑の脇に生えているのを見かけた。
同じ科の仲間の花
|