ハイキビ(這黍)

Panicum repens


ハイキビ

  • 科名・属名 : イネ科 キビ属

  • 特徴 :
     草丈20〜100cmの多年草。
     根茎は地下を長く這い、やや太く、節から根を出す。
     全体に淡緑色で、稈の下部は多少倒伏し、やや硬く、節は無毛でやや膨らむ。
     葉は線形〜線状披針形、長さ8〜15cm、幅5〜8mm。先は鋭尖頭、縁は緩く内曲し、ややざらつく。葉鞘は膜状で低く、長さ約0.3mm。
     花序は円錐花序、長さ15〜25cm、多少散開し、枝は細くて長く、斜上する。小穂は淡緑白色、狭卵状長楕円形で鋭頭、長さ2.5〜3mm、第1包類は小さく、切形で膜質。

  • 分布・生育地 :
     四国、九州、沖縄 (国外:全世界の熱帯〜亜熱帯に広く分布)
     水田、湿地

  • 花期 :  5〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2019年5月8日  沖縄県西表島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・小穂、下・葉鞘    同  上

  • 撮影記 :
     イネ科に興味を持ち始め、本格的に撮影するようになってから初めて八重山諸島を訪れた。
     何十回と訪れている島であるが、興味の持ち方一つで見える景色が全く変わってくる。
     もう気になる植物はないと通り過ぎていた水田跡や湿地も、初めて気づく植物がいくつもある。
     名前がわからないものばかりで、この花も帰って図鑑と首っ引きでチェックし同定した。

  • 同じ科の仲間の花
小穂

葉鞘