|
- 科名・属名 : イネ科 ヒエガエリ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの2年草。
稈は多少叢生し、基部は節で曲がる。
葉は広線形、長さ5〜15cm、幅4〜8mm。質は柔らかく、白緑色を帯びる。葉舌は長く、長さ3〜8mm。
花は長さ3〜8cm、幅1〜3cmの円錐花序となり、花序の枝は最初花序の軸にぴったりついているが、次第に横に開き、下部はやや離れて密に小穂をつけ、淡緑色で多少紫色を帯びる。小穂は長さ約2mm、苞類は短い毛があり、円形で先は浅く2裂し、その間から長さ1.5〜2mmの芒が出る。小花は長さ約0.8mm。小穂の柄は長さ約0.4mm。
- 分布・生育地 :
北海道(道南部)〜沖縄 (国外:東アジア、シベリア(南部)、南アジア、アフリカ) 日当たりのいい湿地、道端
- 花期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2020年5月17日 東京都稲城市 中上・全体2 2020年5月8日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序1 2020年5月17日 同 上 左下・花序2、右下・葉基部 2020年5月8日 同 上
- 撮影記 :
2020年春、コロナ騒ぎが拡大し、緊急事態宣言が出されたこともあって遠出はできず、近場の多摩丘陵や多摩川の観察しかできなかった。
そのせいもあって、今まで見向きもしなかったイネ科の植物の観察に力を入れ始めたのは、わずかな救いだった。
この花も多摩川の川原を散策していた際、砂地に生えていたのを見つけた。
和名は、ヒエ(稗)に似ていて小型なので、ヒエの原種に先祖返りしたと考えられることからつけられてる。
同じ科の仲間の花
|