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- 科名・属名 : イネ科 ネズミノオ属
- 特徴 :
草丈5〜20cmの1年草。
全体に小さく、平滑で微細な腺点がある。
葉は狭披針形、長さ4〜10cm、幅2〜5mm。質は硬く、縁には基部が線状に膨らんだ硬い長毛がある。
花序は長さ2〜7cm、幅約5mmの円柱状の円錐花序となって直立し、多数の小穂をつける。花序の枝は直立して短い。小穂は卵形で鈍頭、長さ2〜2.5mm、光沢のある帯褐色。小穂は1小花からなり、第1包類は鋭頭で内巻きし、長さは小穂の1/2程度。第2包類のと護頴は小穂と同長かやや短い。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮、中国) 湿地や湖岸などの湿った裸地
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2022年11月3日 神奈川県川崎市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
葉の縁に硬い毛が生え、それを髭に見立てて和名がつけられている。
この植物が川崎市内にあると知り、探しに出かけたが見つけることはできなかった。
どこかにあるに違いないと、11月初め近くに観察に出かけた帰りに再度立ち寄って見た。
隅から隅までくまなく探すと、土手の裸地の縁にそれらしき植物を見つけた。
10cmにも満たない小さなものだったが、目を近づけると和名の元になった葉の縁の長く硬い毛が見える。
秋も深まっていただけに枯れ始めやや褐色に色付いていたが、わずかに葉の緑が残っていたし、小さな果実も顔を見せていた。
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