イブキヌカボ(伊吹糠穂)

Milium effusum


イブキヌカボ


  • 科名・属名 : イネ科 イブキヌカボ属

  • 特徴 :
     草丈60〜120cmの多年草。
     根茎は短く、横に伸びる。
     茎は軟弱で無毛。
     葉は短い線形で扁平、幅1〜1.5cm、先は急鋭頭。葉舌は膜状、長さ5〜10mm。
     花は長さ15〜25cmの円錐花序となり、各節から2〜5個の枝をやや下向きに開出し、先に疎らに数個ずつ小穂をつける。花序の枝や小穂の枝はざらつく。小穂は卵形で扁平にならず、長さ約3mm。小花は紫色、熟すと包類を残し小花だけが容易に脱落する。
     包類は卵形で膜質、緑色、背面が円く鈍頭で、はっきりしない3脈がある。護頴は卵形、背面からやや扁平で革質、光沢があり、平滑で芒は無い。

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:北半球の温帯〜亜寒帯)
     山地の湿気の多い林内

  • 花期 :  6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2024年6月20日  群馬県尾瀬
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花序、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     この年は暖かい日が多かったせいか、尾瀬ヶ原も予定外に早く咲いた花が見られ、思ったより時間が掛ってしまった。
     帰りのバス時間も迫ってきたので、速足で帰りを急ぐ。
     そんな木道際の林縁で、やや下向きに枝を開出した特徴ある大きな円錐花序のイネ科はこの花に間違いない。
     帰りの時間を気にしながら急いで数カット撮影した。

  • 葉鞘

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花序

小穂