イヌアワ(犬粟)

Setaria chondrachne


イヌアワ1

  • 科名・属名 : イネ科 エノコログサ(アワ)属

  • 特徴 :
     草丈50〜90cmの多年草。
     地下に硬い鱗片に覆われた長い根茎がある。稈は多少分枝する。
     葉は広線形で扁平、長さ20〜40cm、幅0.5〜1.5cm。
     花序は狭披針形、長さ15〜30cm、斜開する短い枝を出し、やや疎らに小穂をつけ、芒は少ない。
     小穂は卵形、長さ2〜2.2mm、第2小花の護頴は平滑、小穂の基部の剛毛は少ない。

  • 分布・生育地 :
     本州(山形県、関東地方以西)〜九州 (国外:朝鮮、中国)
     藪や林の縁

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2019年8月20日  東京都稲城市
     中上・全体2 2020年9月22日  同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序、左下・小穂    同  上
     右上・葉 2019年8月20日    同  上
     右下・葉鞘    同  上

  • 撮影記 :
     多摩川の川岸に点在する雑木林、増水時にも流されることが少ないことから、草地とは異なる植物が生えている。
     このイネ科の植物もそんな林縁に生えていたもので、普通に生える植物のようだが、自宅の近所ではここでしか見たことがない。
     エノコログサ(アワ)科の仲間であるが、見た感じは仲間の花の感じとは大きく異なる。

  • 葉

    葉鞘

    同じ科の仲間の花
イヌアワ2

花序

小穂