イタチガヤ(鼬茅)

Pogonatherum crinitum


イタチガヤ1

  • 科名・属名 : イネ科 イタチガヤ属

  • 特徴 :
     草丈10〜30cmの多年草。
     茎は叢生し、細くて硬く、直立して分枝する。節には短毛がある。
     葉身は狭披針形、長さ4〜6cm、幅3〜5mm。葉舌はごく短く、長毛がある。
     花序(総)は枝先に1個頂生し、長さ2〜3cmの細い穂状、長い節間があって白毛を密生する。
     小穂は長さ約1.5mm、柄のあるものとないものが対になって節につく。第1包類は膜質、鈍頭で背面は膨れ、第2包類はボート形、長さ約10mmの帯黄褐色の芒があり、第2小花の護頴には長さ約15mmの芒がある。雄しべは1〜2個。

  • 分布・生育地 :
     本州(紀伊半島、中国地方)〜沖縄 (国外:中国(南部)、台湾、インド、インドネシア)
     暖地の水湿のある斜面や岩上

  • 花期 :   8〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2018年9月12日  鹿児島県鹿児島市
     中上・全体2 2020年6月13日  沖縄県国頭郡1
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2015年10月5日    同  上2
     左下・芒 2020年6月13日    同  上1
     右上・葉 2018年9月12日  鹿児島県鹿児島市
     右下・葉舌 2020年6月13日    同  上1

  • 撮影記 :
     花序の形や色がイタチ(鼬)に似ているということで和名がつけられている。
     上の写真は水際、中上の写真は道路の法面で撮影したように、少し湿り気のある場所を好むようだ。
     何度か撮影していたが印象が薄く、改めてよく見たところ、長い芒が印象的だった。
     花期は8〜11月と図鑑には記されているが、6月ごろでも咲いているのをよく見かける。

  • 葉

    葉舌

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イタチガヤ2

花序

芒