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- 科名・属名 : イネ科 ジュズダマ属
注.APG分類V・Wでは、学名(C. lacryma-jobi var. lacryma-jobi)
- 特徴 :
草丈1〜1.5mの多年草。史前帰化。
葉を多数つけた稈が集まって株を作る。
葉は広線形で長さ約50cm、幅1.5〜4cm。中肋は白色になる。
稈の上部の葉鞘から花序の枝を数個だし、先端に長さ9〜10mm、径約5mmの革質で壷形の総苞(苞鞘)をつける。小穂は単生、雄性の小穂は2小花からなり、2〜3個ずつつき、柄のある総となって苞鞘の上端から出る。雌性の小穂は1個で苞鞘の内側にあり、2岐する白い柱頭だけが雄性の小穂の総とともに苞鞘の上端から突き出る。
苞鞘は果期には硬くなり、黒褐色から灰白色や淡青色になる。
- 分布・生育地 :
帰化(インドシナインドネシア原産)(本州以南に帰化) (国外:熱帯アジア) 川岸、田の畦
- 花期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2019年9月5日 神奈川県川崎市 中上・全体2、以下全て(果期の苞鞘を除く) 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・果期の苞鞘 2019年5月11日 沖縄県西表島
- 撮影記 :
果期の苞鞘(左下の写真)は石のように硬く、これで数珠を作ったことから和名がつけられている。
小さいころ、実家の近くの小川沿いにこの花が群生し、秋に果実を集めて紐を通して首飾りを作った記憶がある。
自生植物と思っていたが、古い時代とはいえ帰化植物であったことを知り、また、イネ科の植物であることにも驚いた。
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