カモジグサ(髢草)

Agropyron tsukushiense var. transiens


カモジグサ

  • 科名・属名 : イネ科 カモジグサ属
     注.APG分類ではエゾムギ属(Elymus)、属名以外は学名変わらず

  • 特徴 :
     草丈40〜100cmの多年草。
     葉は線形、長さ15〜25cm、幅5〜10mm。草質で扁平、やや白緑色。
     花序は長さ15〜25cm、上方が下に垂れ、小穂が2列に並ぶ。
     小穂は楕円形、白緑色で紫色を帯び、長さ15〜25mm、5〜10個の小花がある。苞類は3〜5脈があり、長さは小花の2/3、護頴は長さ9〜12mmで、内頴とほぼ同長。毛は無く、外花頴の上端には長さ2〜3cmの長い芒がる。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:朝鮮、中国)
     平地の草原、道端、堤防

  • 花期 :   5〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2020年5月31日  神奈川県川崎市
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・小穂、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     2020年は冬場から全国的に新型コロナが蔓延し、春先から非常事態宣言が出され、遠出の花見に出かけにくくなった。
     感染しないには家でじっとしているのが1番であるが、それでは身体も気力も萎えてしまう。
     密集を避け健康を保つため、近くの多摩川や丘陵を歩いて自然観察することにした。
     気がついたのはイネ科の植物の多いこと、帰化を中心に多くの種類が見られ、カメラを向けることにした。
     この花もその一つ、アオカモジグサなどと混生して多摩川の高水敷に生えていた。
     カモジグサの和名は、子供がこの草の若葉を人形のかもじ(髢)を作って遊んだためという、中京地方の方言からきているとされる。

  • 葉鞘

    同じ科の仲間の花
花序

茎の節