|
- 科名・属名 : イネ科 カモノハシ属
注.APG分類では、学名(I aristaum var. crassipes)
- 特徴 :
草丈30〜70cmの多年草。
茎は細くて無毛、時に基部が地をはって茎を叢生する。
葉は線形、長さ15〜30cm、幅0.5〜1cm。無毛か疎らに毛があり、葉舌は短い。
花序は直立し、長さ4〜7cm、幅約0.5cm。総(柱頭)は2個あるがピッタリくっついて直立し、1個のように見える。節間は太く、3稜形で毛はなく、有柄小穂の柄との間にいくらか隙間がある。
小穂は広披針形で長さ5〜6mm、芒はない。第1苞類は革質で幅が狭く、上部の両端に狭い翼がある。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:朝鮮、中国、台湾) 湿地、草地、砂浜
- 花期 : 7〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年8月29日 広島県東広島市 中上・全体2 2016年7月17日 千葉県山武市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2015年8月29日 広島県東広島市 左下・小穂(雌性期) 2016年7月17日 千葉県山武市 右下・小穂(雄性期) 2015年8月29日 広島県東広島市
- 撮影記 :
図鑑によると湿地や草地それに砂浜に生えるということだが、私は湿地でしか見たことがなく、砂浜で見るのは全てケカモノハシだった。
ケカモノシが茎の節や葉に毛があるのに対し、本種は無毛であることが違いで、全体にほっそりした感じである。
和名は「鴨の嘴」で、左下の写真のように雌性期の総が2個がピッタリくっついた様子を「鴨の嘴が合わさった形」に見立ててつけられているようだ。
雌性期を過ぎ総(柱頭)が萎れると、右下の写真のように葯が小穂の外に顔を出す雄性期となる。
同じ科の仲間の花
|