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- 科名・属名 : イネ科 カニツリグサ属
- 特徴 :
草丈40〜80cmの多年草。
全体に軟毛があり、柔らかい。
葉は茎の下部に多くつき、葉身は線形で扁平、長さ10〜20cm、幅3〜5mm。上部の葉は裏面が無毛でなめらか、下部のはは毛が多い。
花は長さ10〜20cmの円錐花序となって先は垂れ下がり、披針形〜狭卵形、光沢があって金色に見え、多くの小穂をつける。
小穂は長さ6〜8mm、2〜3個の小花があり、しばしば紫色を帯びる。第1包類より第2包類は2倍程度大きい。護頴は厚い洋紙質で著しくざらつき、黄褐色で長さ5〜7mm、先端が2裂して細長く尖り、その間から長さ6〜10mmの芒が出る。芒は膝折れし捻れる。葯は長さ約1mm。
- 分布・生育地 :
北海道(稀)〜九州 (国外:朝鮮、中国) 丘陵地や平地の草地、道端
- 花期 : 5〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2020年4月30日 神奈川県川崎市 中上・全体2 2020年5月17日 東京都稲城市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 2020年4月30日 神奈川県川崎市 中下・花 2014年5月29日 神奈川県相模原市 左下・小穂 2021年5月12日 神奈川県箱根 右上・果時 2020年5月31日 神奈川県川崎市 右下・葉鞘 2020年4月30日 同 上
- 撮影記 :
変わった和名はこの花の花穂のついた茎で蟹を釣って遊んだことからつけられている。個人的にはこの花で蟹を釣った様な記憶はないが。
イネ科に興味のなかった頃は気がつかなかったが、撮影をはじめると道端や多摩川の川原、堤防など色々な場所で見かけた。
花は左下の写真のように小穂の護頴の先が2裂し、その間から長い芒が出るのが特徴的である。
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