カリマタガヤ(雁股茅)

Dimeria ornithopoda var. tenera


カリマタガヤ

  • 科名・属名 : イネ科 カリマタガヤ属

  • 特徴 :
     草丈10〜40cmの1年草。
     茎はよく分枝し、繊細な開出毛がある。
     葉は線形、長さ3〜7cm、幅2.5〜5mm。先は尖り、柔らかい。葉鞘は短く、時に長く疎らに毛がある。
     花序は茎の先に2〜3個できる長さ2〜8cm細い総(枝)からなり、片側に小穂を密につける。小穂は節に1個ずつつき、淡緑色〜淡褐色、長さ2.5〜4mmの扁平な披針形で総に密着し、基部に短い毛束があり、熟すと脱落する。
     小穂は2個の小花からなるが、第2小花の護頴は時に芒がある。雄しべは2個。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾、フィリピン、東南〜南アジア、オーストラリア)
     日当たりのよい湿地

  • 花期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2015年10月13日  宮崎県児湯郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・小穂    同  上

  • 撮影記 :
     秋、湿地や湿った草地によく見られ、枝先につく普通2股に分かれた花序が特徴的だ。
     和名もこの花序の形を雁股(先が2股に分かれた矢じり)に似ていることからつけられている。
     秋の湿地にはイネ科の植物が多く、ゴチャゴチャしていて何となく避けがちであるが、目を凝らすと色々な形の小穂があって面白い。

  • 同じ科の仲間の花
小穂