カズノコグサ(数の子草)

Beckmannia syzigachne


カズノコグサ1

  • 科名・属名 : イネ科 ミノゴメ属
     注.APG分類ではカズノコグサ属、学名同じ。

  • 特徴 :
     草丈30〜90cmの1〜2年草。
     稈は太くてやや軟弱、無毛。
     葉は線形、長さ7〜20cm、幅0.5〜1cm。扁平で粉緑色を帯びる。葉舌は透明膜質、淡白色で長さ3〜6mm。葉鞘は節間より長い。
     花序は太い花軸があって直立し、長さ15〜35cm、短い枝を左右に2列出し、淡緑色の小穂を枝の片側に多数、密につける。
     小穂は長さ3〜3.5mm、ほぼ円形。苞類はボート形に膨らみ、普通小花を1個包み込む。小穂の基部に関節があり、熟すと小穂ごと脱落する。
     別名 ミノゴメ

  • 分布・生育地 :
     北海道〜九州 (国外:東〜中央アジア、北アジア、北アメリカ)
     水湿地、水田、畦

  • 花期 :   5〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2020年5月3日  神奈川県川崎市
     中上・全体2 2015年5月10日  東京都八王子市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2021年5月24日  大分県宇佐市
     左下・小穂 2020年5月3日  神奈川県川崎市
     右下・葉鞘、葉舌    同  上

  • 撮影記 :
     花序に多数の小穂が密生する様子から、カズノコグサ(数の子草)の和名がつけられている。
     別名をミノゴメというが、旧版の「日本の野生植物1」(平凡社刊)ではこちらを和名としているが、最近のAPG分類ではカズノコグサを和名とし、ミノゴメを別名としている。
     北海道〜九州にかけて水田や湿地にごく普通に生育し、首都圏近郊に残された田んぼでも良く見かける。

  • 葉鞘・葉舌

    同じ科の仲間の花
カズノコグサ2

花序

小穂