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- 科名・属名 : イネ科 エノコログサ属
注.APG分類では、学名(S. pimila)
- 特徴 :
草丈30〜80cmの1年草。
稈は叢生し、曲がった基部の節から直立し、あまり枝分かれしせず、無毛。
葉は少なく、長い線形で、長さ15〜30cm、幅5〜8mm。扁平でやや硬く、基部に長い毛が疎らにある。表面は光沢がなくざらつき、裏面は滑らかで光沢がある。葉鞘は左右から扁平で、葉舌は発達しない。
花序は円柱状で直立し、長さ3〜10cm、中軸に短毛がある。小穂は長さ3〜3.5mm、基部には黄金色の〜褐色を帯びた剛毛があり、小穂の1.5〜2倍の長さがあり、上向きの微針があってざらつく。第1包類、第2包類、第1小花の護頴は膜質、帯白色で緑色の脈がある。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:北半球の温帯域に広く分布) 日当たりのいい道端、草地、畑、田の畦
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 1996年9月15日 千葉県市原市 中上・全体2 2008年9月15日 東京都日野市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 1996年9月15日 千葉県市原市 中下・小穂1 2019年8月27日 東京都江東区 左下・小穂2、右下・葉鞘 同 上
- 撮影記 :
エノコログサの仲間は何種かあり、どれも道端や草地でよく見かけるあまりパッとしない普通種である。
ただ、本種は黄金色の剛毛が密に生え、これを逆光で見ると輝いて見え、上の写真のように絵になる光景になる。
この花も俗に言う雑草の一つであるが、雑草といえどもアップや逆光など角度を変えてみると美しいものである。
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