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- 科名・属名 : イネ科 コブナグサ属
- 特徴 :
草丈20〜50cmの1年草。
茎は長く倒伏した基部から立ち上がり、細くてよく分枝する。節に毛があり、下部の節から根を出す。
葉は狭卵形、長さ2〜6cm、幅1〜2.5cm。先は尖り、基部は心形となって稈を抱き、縁に毛がある。葉鞘にも毛がある。
花序は茎の先に放射状に3〜10個の総となり、総は長さ3〜5cm、時々基部で枝分かれする。小穂は普通対をなすが、有柄小穂の1個が退化するので1個ずつついているよう見え、淡緑色〜紫色を帯び、披針形で長さ3〜8mm、剛毛がある。上位小穂の護頴第2花の護頴は稀に芒がでて、長さ2cmになることがある。葯は長さ0.5〜1mm。
小穂の色、長さなど変化が多い。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:アジアの熱帯域) 田の畦や野原
- 花期 : 9〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年9月30日 神奈川県川崎市 中上・全体2 2020年9月6日 長野県戸隠高原 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中中・花序 2016年9月30日 神奈川県川崎市 中下・小穂(淡緑色) 同 上 左下・小穂(紫色) 2019年9月21日 岐阜県中津川市 右上・葉 2016年9月30日 神奈川県川崎市 右下・葉鞘 2019年9月21日 岐阜県中津川市
- 撮影記 :
日本全土の田んぼや草原に普通に見られる、いわゆる「田んぼの雑草」の一つだ。
和名の由来は葉の形を「鮒」に見立てたものらしいが、その発想は想像の域を超える。
イネ科の植物を撮影していなかった頃はそれこそ「雑草」だったが、改めてカメラを向け細部を見ると中々に美しい。
まだ他にも見知らぬ美しい植物が一杯あるはずと思うと、先は長い。
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