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- 科名・属名 : イネ科 コメガヤ属
- 特徴 :
草丈20〜50cmの多年草。
茎は細く、直立する。
葉は線形、長さ5〜15cm、幅2〜5mm。柔らかく、葉鞘は完全な筒形。
花序は総状で長さ8〜15cm、6〜15個の小穂を細い枝の先に下垂し、時に下方に小さな枝を少数つける。
小穂は楕円形、長さ6〜8mm、帯赤紫色または白緑色。柄の上部には細い毛がある。下方につく両性小花は2個、上方の小花は退化小花で2個あり、互いに相抱いて根棒状になる。苞類は透明膜質、護頴はやや厚く、背面は円く、芒がない。
- 分布・生育地 :
北海道〜九州 (国外:ユーラシアの温帯域) 山地林下
- 果(花)期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年6月1日 長野県茅野市 中上・全体2 2023年7月4日 山梨県八ヶ岳 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序(帯赤紫色) 同 上 左下・小穂 2015年5月18日 三重県鈴鹿山地 右下・葉鞘 2023年7月4日 山梨県八ヶ岳
- 撮影記 :
初夏の林下、まだ淡い色の新葉を通し、柔かな光が注ぎ、多くの種類の花が見られる。
そんな林下に地味なイネ科の植物もいくつか小穂をつけている。
和名の由来となった米粒のような小穂をぶら下げたこの花もその一つで、地味なイネ科の植物の中では目立つ。
小穂は中の写真のように外側が赤紫色を帯びたものと、左下の写真のように白緑色のものとがある。
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