コネズミガヤ(小鼠茅)

Muhlenbergia schreberi


コネズミガヤ1


  • 科名・属名 : イネ科 ネズミガヤ属

  • 特徴 :
     草丈10〜40cmの多年草。帰化。
     茎は繊細で基部は倒伏し、節から根を出し、上部は枝分かれして立ち上がる。
     葉は線形、長さ2〜7cm、幅2〜4mm。白緑色で、微細な毛があってざらつく。
     花は幅が狭く、長さ5〜15cmの円錐花序となり、多数の小穂をつける。小穂は1小花からなり、芒を除いて長さ約2mm。2個の包類は極めて小さく白膜質で、第1包類は長さ0.2mm以下で時に消失し、第2包類は長さ0.2〜0,5mm、先は円頭で不規則に裂ける。護頴は卵状披針形、長さ約2mm、基部には長毛があり、背面は細毛があってざらつき、先は3〜5mmの芒となる。内頴は護頴とほぼ同長。
     果実が熟すと包類を残して小花が脱落する。

  • 分布・生育地 :
     帰化(北アメリカ原産)(本州(山形・宮城県、関東地方に帰化) (国外:北アメリカ東部(原産地)
     都市の緑地、道端

  • 花期 : 8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2022年10月16日  東京都八王子市
     中上・全体2、左下・小穂    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・ 年月日  
     左下・花序 2022年9月9日    同  上
     右下・葉基部、葉鞘    同  上

  • 撮影記 :
     東京都八王子市のある公園、公園の植物に詳しい方から、「帰化種だけどそんなに多いものでもない」とこの花を教えられ撮影した。
     ごく普通にあるようなイネ科の植物で、教えてもらわなければカメラを向けることはなかっただろう。
     帰って調べると、1929年に横浜で最初に見つけられたようだが、図鑑によれば現在でも東北地方の南部から関東地方にしか帰化していないとのことだ。
     在来種のネズミガヤに似ているが、本種の包類は極めて小さいことが違いとされている。

  • 葉基部・葉鞘

    同じ科の仲間の花
コネズミガヤ2

花序

小穂