コスズメガヤ(小雀茅)

Eragrostis poaeoides


コスズメガヤ1

  • 科名・属名 : イネ科 スズメガヤ属
     注.APG分類では、学名(E. minor)

  • 特徴 :
     草丈15〜40cmの1年草。帰化。
     茎は叢生し、基部がやや斜上、上部は直立し、細くて質は硬く、節には環状に取り巻く腺がある。全体にわずかに異臭がある。
     葉は線形、長さ3〜10cm、幅2〜5mm。表面はややざらつき、縁には盤状の腺があり、葉鞘の口部には長毛がある。葉舌は白毛が輪生する。
     花は茎頂に円錐花序となり、花序は直立し、長さ5〜20cm、花軸の節から枝を開出〜斜上し、疎らに小穂をつける。枝の所々に環状の腺がある。
     小穂は長楕円形で淡緑色、長さ3〜8mm、幅1.2〜2mm、5〜12個の小花がある。小穂の柄には環状の腺がある。第一包類は長さ1〜2mm、第2苞類は長さ1.3〜1.5mm、包類や護頴の竜骨上に小円盤状の腺がある。護頴は長さ1.2〜2mm、3脈があり、緑色の側脈が目立つ。

  • 分布・生育地 :
     帰化(ユーラシア大陸原産)(本州〜沖縄に帰化) (国外:旧世界の温帯〜熱帯域、アメリカ大陸にも帰化)
     道端、畑、河川敷、荒地

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2017年9月15日  静岡県駿東郡
     中上・全体2 2020年8月31日  神奈川県川崎市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2017年9月15日  静岡県駿東郡
     左下・小穂 2020年8月31日  神奈川県川崎市
     右下・葉鞘    同  上

  • 撮影記 :
     道端、荒地、河川敷など、いかにも帰化種が生育しそうな場所に生えている。
     上の写真は静岡県のJR駅前、周辺を散策すると写しやすい場所にこの花が生えていた。
     急いでカメラをセットし、タクシーが到着するわずかな時間に撮影した。
     スズメガヤに比べると、全体にやや小さく、花序が疎らで、小穂も小さい点が異なる。

  • 葉鞘

    同じ科の仲間の花
コスズメガヤ2

花序

小穂