クサビガヤ(楔茅)

Sphenopholis obtusata


クサビガヤ

  • 科名・属名 : イネ科 クサビガヤ属

  • 特徴 :
     草丈40〜80cmの多年草。帰化。
     稈は叢生し、全体に黄緑色。
     葉は線形、長さ5〜15cm、幅2〜5mm。両面ともざらつく。葉舌は膜状、高さ葯2mm。
     花は長さ5〜20cmの円錐花序となって直立し、枝は直立または斜上し、多数の小穂をつける。小穂は普通2小花からなり、扁平で長さ3〜4mm、熟すと小穂全体が脱落、散布される。第1苞類は細く、長さ2〜3mm、幅約0.3mm。第2苞類は倒卵形、長さ2〜3mm、幅約1mm。護頴は長さ3〜4mm。外花頴には基毛や芒はない。
     別名 ミゾイチゴツナギモドキ

  • 分布・生育地 :
     帰化(北アメリカ〜中央アメリカ原産)(東京・神奈川・沖縄県に帰化) (国外:世界各地に帰化)
     河川敷、耕作放棄地

  • 果(花)期 :  5〜6月月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2020年6月15日  沖縄県国頭郡
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花序、下・葉鞘    同  上

  • 撮影記 :
     道端の荒地にイネ科の花が生えていて、地元の花仲間がミゾイチゴツナギモドキだと教えてくれた。
     イネ科の同定は難しい、名前は似ているが本土で見たミゾイチゴツナギとはやや感じが違うと思った。
     調べると正式な和名はクサビガヤで、1980年に横浜で見つけられた新しい帰化種のようだ。
     他には東京や沖縄に記録があり、最近は増加傾向にあると記されている。

  • 同じ科の仲間の花
花序

葉・葉鞘