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- 科名・属名 : イネ科 イチゴツナギ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
茎は叢生し、全体に軟弱。基部の1〜2個の節間が球茎状に肥厚し、暗紫色〜黒色になる。
葉は線形、幅2〜4mm、柔らかい。
花序は疎らな円錐花序になり、枝が長くて分枝は1〜2個ずつで少なく、先に疎らに1〜3(-5)個の小穂をつける。
小穂は長さ5〜6mm、2〜3個の小花からなる。
- 分布・生育地 :
本州〜九州 (国外:日本固有) 山地の谷沿い
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2021年4月28日 東京都青梅市 中上・全体2、以下全て 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
茎の基部の節間が球茎状に膨れ、暗紫色〜黒色になるが、それをムカゴ(球芽)に見立てて和名がつけられている。
九州の花仲間がこの花らしきものを見つけ、専門家に同定を依頼したところ、「茎の基部がわかる写真がないと判断できない」と言われたという話が妙に頭に残っていた。
それなら関東で見つけようと奥多摩に向かった。
登山道が沢沿いになり、この辺りではと探すとすぐに見つかった。
茎の基部を掘り出してみると、右下の写真のように膨らんで暗紫色になっていて、間違いなくこの花だった。
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