ナギナタガヤ(薙刀茅)

Festuca myuros


ナギナタガヤ1


  • 科名・属名 : イネ科 ウシノケグサ属
     注.APG分類ではナギナタガヤ属(Vulpia)、学名(V. myuros var. myuros)

  • 特徴 :
     草丈20〜50cmの1年草。帰化。
     茎は細くて直立し、株立ちとなり、全体に粉緑色を帯びる。
     葉は線形、幅0.5〜1mmと細く、縁は内側に巻き糸状になる。
     花序は長さ10〜20cm、幅1〜2cmの細長い円錐花序となり、密に小穂をつける。小穂は長さ6〜8mm、短い柄があって互生し、3〜5個の小花がある。大包類は長さ1〜2mm、第2包類は長さ5〜6mm。護衛は淡緑色で狭披針形、縁に微小な突起がありざらつき、長さ5〜6mm、芒は直立して細く、長さ8〜15mmと長い。

  • 分布・生育地 :
     帰化(ヨーロッパ・アフリカ北部・西アジア原産)(北海道〜九州に帰化) (国外:原産地の他、北アメリカにも帰化)
     草地、道端、河原

  • 花期 :   5〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2021年5月9日  茨城県稲敷市
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     茨城県の湿原にカヤツリグサを探しに出かけ、何とか目的の植物を撮影した。
     少し離れたバス停に向かう途中、堤防を歩きながら花を捜した。
     堤防上や法面にはやはり帰化植物が多く、和名にナギナタ(薙刀)の名がつくこの花が、ナギナタを多数立てたように群生していた。

  • 葉鞘

    同じ科の仲間の花
ナギナタガヤ2

花序

小穂