ヌカボ(糠穂)

Agrostis clavata var. nukabo


ヌカボ1

  • 科名・属名 : イネ科 ヌカボ属

  • 特徴 :
     草丈30〜60cmの1年草。
     根茎はほとんど発達せず、平滑。
     葉は狭線形、開出してつき、長さ5〜10cm、幅1.5〜5mm。葉舌は切形、長さ1.5〜3mm。
     花序は長さ10〜15cmの狭い円錐状で、節から糸状で不同長の枝を1〜2個、斜上して緑色の小穂をつける。花序の仮輪はほとんどが枝の基部から小穂をつける。小穂は長さ1.7〜2.2mmで、1小花があり、内頴はほとんど見えない。苞類はほとんど同長、護衛よりわずかに長く、長さ1.5〜1.7mm、苞類や葯はしばしば紫色を帯びる。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾)
     丘陵地の草地、道端

  • 花期 :   5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2021年6月12日  静岡県駿東郡
     中上・全体2 2021年5月1日  神奈川県川崎市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序 2021年6月12日  静岡県駿東郡
     左下・小穂 2021年5月1日  神奈川県川崎市
     右下・葉鞘    同  上

  • 撮影記 :
     細かい小穂が茎に張り付くようにビッシリつくことが和名ヌカボ(糠穂)の由来である。
     道端や畑の周りの草地などに群生していることが多いが、興味が無ければカメラを向けることもない地味な花だ。

  • 葉鞘

    同じ科の仲間の花
ヌカボ2

花序

小穂