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- 科名・属名 : イネ科 オガルカヤ属
- 特徴 :
草丈0.6〜1mの多年草。
茎は直立し、やや株立ちになり、やや硬くて平滑。
葉は線形で細く、長さ15〜40cm、幅3〜5mm。
茎の上部の苞の脇から短い枝を出し、多数の花序枝をつけ、長さ20〜40cmの円柱形の花序をつける。
花序の先は2つに分かれ、それぞれの軸に小穂を多数つける。小穂は2個づつつき、長さ1.5〜2cm、緑色または少し赤紫色を帯びる。最下の1対は雄性で苞がなく、その上に有柄と無柄の小穂が対をなしてつく。無柄の小穂は両性で第1包頴は広披針形、長さ5〜6mm、第2小花の護頴の芒は長さ約1cm。有柄の小穂はやや小さい雄性、芒はない。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾、東南アジア) 丘陵や河原の草地
- 花期 : 8〜11月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2021年9月27日 東京都日野市 中上・全体2 2015年9月20日 神奈川県三浦半島 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序1 2015年10月13日 宮崎県日向市 左下・花序2 2015年9月5日 静岡県熱海市 右下・葉鞘 2021年9月27日 東京都日野市
- 撮影記 :
イネ科の仲間に興味がないとカメラを向けることもないが、低地の草地で見られ、群生していることが多い。
目立たない地味なイネ科というイメージだが、花は比較的大きうえによく観察するとなかなか面白い形をしているし、黒紫色の葯は目立つ。
見方によっては、「茎にトンボなどが止まっている」などと評している図鑑もあるが・・・。
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