オヒシバ(雄日芝)

Eleusine indica


オヒシバ1

  • 科名・属名 : イネ科 オヒシバ属

  • 特徴 :
     草丈30〜80cmの1年草。
     茎は株立ちになり、硬くて扁平。
     葉は線形、長さ8〜20cm、幅3〜7mm。先は急に尖り、縁はやや内折れし、白い軟毛が散生する。
     花序の枝は茎の先に2〜6個つき、やや扁平で、長さ7〜15cm、幅約1mm(小穂を含めた幅は3〜4mm)。枝の片側に淡緑色で扁平な小穂を2列につける。
     小穂は卵形で長さ4〜5mm、花軸に圧着して密生し、4〜5個の小花がある。
     苞類は2個、内折し長さ1.5〜3.5mm、中脈はざらつく。護類も卵形で内折し、やや鈍頭で3脈がある。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:世界の熱帯〜亜熱帯域に広く分布)
     日当たりのいい道端、草地

  • 果(花)期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2014年10月18日  神奈川県川崎市
     中上・全体2 2019年7月20日  神奈川県横須賀市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花序    同  上
     左下・小穂 2014年9月4日  沖縄県西表島
     右下・葉鞘 2019年7月20日  神奈川県横須賀市

  • 撮影記 :
     日本全土の道端や草地などに生え、メヒシバ(雌日芝)より茎や葉が丈夫で硬いことからオヒシバ(雄日芝)の和名がつけられている。
     どこでもごく普通に見られることから、よほど興味がなければよく見ることはないと思う。
     ただ、仔細に観察すると花序の片側だけに密に小穂をつけ、それなりに可愛い形をしている。

  • 葉基部・葉鞘

    同じ科の仲間の花
オヒシバ2

花序

小穂