ササキビ(笹黍)

Setaria palmifolia


ササキビ1


  • 科名・属名 : イネ科 エノコログサ(アワ)属

  • 特徴 :
     草丈1〜2mの多年草。
     根茎は横に這わない。
     葉は長楕円形、長さ30〜50cm、幅3〜7cm。先は尖り、基部は鋭漸尖形、縦じわが目立つ。葉鞘口部には剛毛が生える。葉舌は長い毛の列となる。
     花は長さ20〜40cmの円錐花序となり、多くの枝を分ける。枝は長さ5〜10cmと長く、多くの小穂を粗につける。小穂は披針形、長さ約3mm。第2小花の護頴は卵形で露出し横じわがある。小穂の基部から枝の変化した1本の剛毛が出る。

  • 分布・生育地 :
     九州(南部、奄美大島)〜沖縄(沖縄島、石垣島、西表島) (国外:アジア〜西アジアの熱帯域
     林縁の湿った場所

  • 花期 :   7〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2015年10月6日  沖縄県国頭郡
     中・全体2、以下全て    同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     沖縄島の本部半島、ある植物を探して沢沿いの道を歩きながら時々林下に分け入る。
     通りがかった地元の人から、「この辺は新種のハブが多いからは道を外れるな」と言われややびびったが、何とか目的の花を撮影した。
     帰り際道端で大きな葉がやけに目立つこの花を見つけ、地元の方から本種と教えてもらった。

  • 葉

    同じ科の仲間の花
ササキビ2

花序