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- 科名・属名 : イネ科 ササクサ属
- 特徴 :
草丈40〜80cmの多年草。
根茎は短く、稈は疎らに叢生し、やや硬い。
葉は広披針形〜長楕円状披針形、長さ10〜30cm、幅2〜5cm。基部は円く窄み、急に短い柄になって葉鞘につながる。
花は長さ10〜30cmの円錐花序となり、まばらに開出する数個の枝があり、一方に偏って小穂をつける。
小穂は長さ7〜8mm、中性で小型の小花があり、小花は上端が逆向きにざらつく短い芒になる。
果実(頴果)は狭長楕円形、小穂とともに脱落して服などにつく。
- 分布・生育地 :
本州(関東地方以西)〜沖縄 (国外:朝鮮(南部)、中国(中南部)、台湾、インド、インドネシア) 林内
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2019年9月13日 栃木県宇都宮市 中・全体2、以下全て 同 上 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)
- 撮影記 :
写真でもわかるように、葉がササ(笹)の葉に似ていることから和名がつけられている。
林下に多く、特に道を離れて林の下を歩いた時など、気がつかぬ間にこの花の小穂がズボンについていることがよくある。
小花の芒に逆向きの刺があり、それが服に付き遠くに運ばれる仕組みであるが、秋に熟す植物にこのようなものが多い気がする。
ただ、大きな円錐花序に疎らに枝を広げ、小さな小穂をつけるので、撮影には苦労する花の一つである。
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