サワスズメノヒエ(沢雀の稗)

Paspalum vaginatum


サワスズメノヒエ


  • 科名・属名 : イネ科 スズメノヒエ属

  • 特徴 :
     草丈10〜70cmの多年草。
     稈は基部が著しく地を這って分枝し、先は立ち上がる。
     葉は長さ4〜10cm、幅2〜6mm、葉身は細く巻く。葉鞘は無毛、葉舌は膜質、長さ0.5〜1mm、先は切形。
     花序の枝(総)は普通2個、長さ1.7〜7.5cm、葉締め上向きであるが、後開出し時に180度以上に開くこともある。小穂は2列に並び、卵状長楕円形〜楕円形で鋭頭、淡褐黄色、長さ3.5〜4mm。第1包類はなく、第2包類は無毛。

  • 分布・生育地 :
     九州(屋久島以南)〜沖縄 (国外:全世界の熱帯域)
     塩性の湿地

  • 花期 :   5〜8月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2022年7月9日  沖縄県石垣島
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中・花序、以下全て    同  上

  • 撮影記 :
     名前は知っていたが、写真や図版がなくイメージが湧かなかった。
     ある時、植物図鑑に載せられていた沖縄県石垣島で撮影されたこの花の写真を見、背景の山並に記憶があり場所の特定ができた。
     7月に現地に出かけた際、早速立ち寄って見た。
     想定していた場所は満潮で近寄れず、やっと近くの砂浜の端でわずかに咲いているのを見つけ撮影した。
     南西諸島ではそう珍しい花ではないらしいので、植生環境がよく分かるように撮り直したい。

  • 葉鞘

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花序

小穂