サヤヌカグサ(鞘糠草)

Leersia sayanuka


サヤヌカグサ1

  • 科名・属名 : イネ科 サヤヌカグサ属

  • 特徴 :
     草丈40〜70cmの多年草。
     茎は細く、節には下向きの毛が密生する。
     葉は広線形、長さ7〜12cm、幅6〜10mm。質は柔らかく、青緑色でざらつき、葉舌は長さ0.5mmと短い。
     花は長さ7〜12cmの円錐花序となり、下部は葉鞘に包まれ、閉鎖花をつけるものが多い。花序の枝は細くて曲がりくねり、疎らに小穂をつける。
     小穂は細長く、長さ4.5〜6mm、淡緑色で、縁に短い剛毛が疎らにある。小穂には小花は1個で、苞類も退化してない。

  • 分布・生育地 :
     北海道(西南部)〜九州 (国外:朝鮮、中国)
     水湿地

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2020年9月29日  神奈川県川崎市
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     和名は、イネ(稲)に似ているが実ができず、しいな実ばかりなのでつけられたといわれる。
     多摩丘陵の谷戸、秋の植物を撮影に出かけた。
     谷戸の奥、放置されて長い期間がたった水田跡、水の染み出す湿地にこの花が生えているのに初めて気がついた。
     これまでも何度も歩いた場所であるが、目のつけ方(興味の方向)によって見える植物が大きく変わってくることを改めて感じさせられた。

  • 葉

    葉鞘・節

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サヤヌカグサ2

花序

小穂