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- 科名・属名 : イネ科 モロコシ属
注.APG分類V、Wでは、学名(S. propinquum)
- 特徴 :
草丈0.5〜2mの多年草。帰化。
地中に長い根茎を伸ばし、群生する。
葉は線形、長さ20〜60cm、幅1〜2cm。中肋は太くて明瞭、縁は普通ざらつく。
花は茎の先に長さ20〜50cmの円錐花序となり、花序の枝は輪生し、上半部に有柄の小穂と無柄の小穂が対になってつく。小穂は長さ4〜7cm、有柄小穂は無柄小穂より小さく、雄性で芒がない。無柄小穂は両性花を持ち、芒がある場合は第二小花の外花頴から出る。苞類は硬く、黄褐色で光沢があり、伏毛が密生する。
- 分布・生育地 :
帰化(地中海原産)(本州〜九州に帰化) (国外:全世界の暖地に帰化) 畑、草地、堤防、道端
- 花期 : 6〜9月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年6月10日 東京都稲城市 中上・全体2 2019年6月18日 東京都大田区 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2019年9月14日 神奈川県川崎市 左下・小穂 同 上 右下・葉柄基部 2019年6月18日 東京都大田区
- 撮影記 :
6月、多摩川下流部に撮影に出かけると、草刈されていない堤防にこの花が群生している光景をよく目にする。
モロコシ属で飼料用として栽培されるモロコシやコウリャンなどと同じ仲間であるが、本種の若葉には青酸化合物が含まれているという記述もある。
日本には牧草として持ち込まれたようであるが、それが逸出し、特に都市近郊に多く生育しているようだ。
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