|
- 科名・属名 : イネ科 オヒゲシバ属
- 特徴 :
草丈30〜80cmの1年草。帰化。
葉は長さ10〜20cm、幅2〜6mm。葉鞘は扁平で背面は竜骨となり、口部に長さ約5mmの長毛がある。稈基部の葉鞘は紫色を帯びる。葉舌は長さ1mm以下と短く、縁毛がある。
花序は6〜14本の総を穂状花序を掌状につけ、総は紫色を帯び、長さ2〜6cm、幅3〜5mm、2列に小穂を密生する。小穂は3〜5個の小花なり、長さ2〜3mm、第1小花が両性で結実し、第2小花以降は不稔で護頴のみに退化する。苞類は透明な膜質で、第1苞類は長さ約1.5mm、第2苞類は長さ2〜2.8mm。第1小花の護頴は楕円形、長さ約2.5mm、幅約1mm以上、上半に長さ1〜1.5mmの縁毛と基部付近に毛がある、長さ5〜10mmの芒が伸びる。第2小花以上の護衛は小型で縁毛はなく、長さ約5mmの芒がある。
熟すと、結実する第1小花だけでなく、不稔の第2小花以上も膨れて目立つ。
別名 ムラサキヒゲシバ、タイワンヒゲシバ
- 分布・生育地 :
帰化(中央アメリカ原産)(沖縄や小笠原に帰化) (国外:世界の熱帯〜暖温帯域に広く帰化) やや乾いた草地、道端
- 花期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年9月5日 沖縄県西表島 中上・全体2 2015年10月9日 沖縄県糸満市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・小穂1 2017年9月5日 沖縄県西表島 左下・小穂2 2015年10月9日 沖縄県糸満市 右下・葉鞘 2015年10月5日 沖縄県名護市
- 撮影記 :
夏から秋にかけて沖縄に出かけると、道路の法面や中央分離帯、街路樹の根元、畑の縁などでこの植物を目にする。
本土ではまず見ない帰化種で(記録では過去に神奈川や三重県などで見つかったことがある)、群生してることが多いのでなかなか迫力がある。
総は紫色を帯びるが、紫色の薄いものや逆に濃いものまで色々ある。
同じ科の仲間の花
|