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- 科名・属名 : イネ科 スズメノテッポウ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの1〜2年草。
全体に柔らかく、茎は基部で曲がり斜上し、葉とともに緑白色を帯びる。
葉は線形で扁平、長さ5〜15cm、幅1.5〜4mm。葉舌は白い膜質、長さ2〜5mm。
花序は細長い円柱形で小穂を多数つけ、長さ3〜8cm、幅3〜5mm。小穂は広卵形で長さ3〜3.5mm、小花は1個つく。包類は鈍頭、小花と同長で背面の下部に圧毛がある。芒は長さ約3mm、わずかに小穂の外にでる。
雄しべは3個あり、葯は長さ0.6〜1mm、クリーム色で花粉を飛ばし乾くと橙黄色〜黄褐色になる。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:北半球の温帯域に広く分布) 平地の水田など
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年4月16日 鹿児島県鹿児島市 中上・全体2 2020年4月7日 神奈川県川崎市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 同 上 左下・花 2016年4月16日 鹿児島県鹿児島市 右上・葉鞘 2020年4月7日 神奈川県川崎市 右下・茎基部 同 上
- 撮影記 :
春、田起こし前の田んぼなどやや湿った場所でよく見かける。分布も日本全土で、馴染みある雑草だ。
和名の由来は、細長い円柱形の花序を鉄砲に見立てたものであるが、このような花序を持つイネ科の植物は多いのになぜこの花にという気もする。
下の写真のように、葯は初めクリーム色だが花粉を飛ばした後は橙〜黄褐色に変わるのが特徴で、よく似た植物で葯が飛んでも色の変わらないセトガヤとの違いである。
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