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- 科名・属名 : イネ科 タツノツメガヤ属
- 特徴 :
草丈10〜40cmの1年草。帰化。
茎は基部は匍匐して根を出し、上部は直立する。
葉は線形、長さ5〜10cm、幅2〜5mm。縁に毛があり、基部にも毛が多い。葉舌は扁平で茎を抱き、無毛。
花は茎の先に2〜6個の総からなる掌状の穂状花序となる。総は長さ1〜4cm、径5〜7mm、やや紫色で無柄の小穂が総の花軸の下に2列につき、花軸の先の1.5〜2mmは小穂はつかず爪状になる。小穂は扁平で3〜4花からなり、長さ約3mm、上方の小花は不稔。苞頴は1脈があり、同大で長さ約2mm、第2苞頴の先は基部が屈曲した太い芒となる。外花類は広卵形で3脈があり、中央脈は竜骨となり、先は尖る。
- 分布・生育地 :
帰化(熱帯アジア原産) (国外:アジア、アフリカ、南ヨーロッパ、南北アメリカ、オーストラリアに帰化) 道端、畑、荒地
- 果(花)期 : 夏〜秋
- 撮影月日・場所 :
上・全体1(群落) 2017年9月5日 沖縄県西表島 中・全体2 2006年12月3日 沖縄県南大東島 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・総(小穂) 2017年9月5日 沖縄県西表島年月日
- 撮影記 :
本土でも関東地方以南に帰化しているようだが、多いのは沖縄や小笠原だ。道端や荒地、畑などに群生している姿をよく見かける。
イメージ的にはオヒシバの総を太くしたようだが、総の下に2列につく小穂が小さな髭を並べたようで面白い形をしている。
しかし見るからに頑強そうで、本土に本格的に帰化してきたら、手に負えない畑の雑草になりそうだ。
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