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- 科名・属名 : イネ科 エゾムギ属
注.APG分類では、テンキグサ属(Leymus)
- 特徴 :
草丈50〜100cmの多年草。
長くて太い地下茎を伸ばし増え、群生することが多い。
茎は太くて硬く、白緑色を帯びる。
葉は線形、長さ30〜60cm、幅0.6〜1.2cm。厚く、表面には多数の隆条があってざらつく。
花序は長さ10〜25cmの穂状花序となり、白緑色で多数の小穂がつく。小穂は長さ1〜2.5cm、長軟毛があり、3〜5個の小花がつく。
苞類は小花と同長かやや長く、小穂の片側に偏って着き、披針形で内側に折れる。護類には芒はない。
別名 ハマニンニク
- 分布・生育地 :
北海道、本州、九州(北部) (国外:シベリア東部、北アメリカ) 海岸の砂地
- 花期 : (5-)6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2017年5月7日 茨城県ひたちなか市 中・全体2 2013年6月9日 福井県敦賀市 (上、中は拡大写真あり、写真をクリック) 左下・花序(小穂) 2017年5月7日 茨城県ひたちなか市 右下・葉 同 上
- 撮影記 :
和名のテンキは、アイヌ語でこの草で編んだ小物入れのことだが、個人的には厚い葉をニンニクに例えた別名のハマニンニクのほうがピンとくる。
海岸の砂地に生え、根茎を伸ばして増えることから群生していることが多く、主に日本海側の海岸によく見られるようだ。
福井の海岸で見た時はそう群生していなかったが、茨城県の海岸では群生していて、5月初めにもかかわらずもう花盛りだった。
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