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- 科名・属名 : イネ科 チガヤ属
- 特徴 :
草丈30〜80cmの多年草。
根茎は細くて長く、横に這う。
葉は線形、長さ20〜50cm、幅7〜12cm。縁はざらつく。
花序は円柱形、長さ10〜20cm、白い長毛に囲まれ、枝は短い。小穂は長さ約4mm、総の中軸の関節に長い柄のある小穂と柄の短い小穂が対になって2個ずつつき、基部に長さ約1.2mmの絹毛が密生する。雄しべは2個。
果期には小穂の基部の絹毛が開き、風に乗って飛ばされる。
- 分布・生育地 :
日本全土 (国外:アジア、アフリカ、北米にも帰化) 田、湿地などやや湿った場所
- 花期 : 4〜6月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2019年5月18日 千葉県いすみ市 中上・全体2 2015年5月5日 東京都清瀬市 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序1(花時)、下・花序2(果時) 同 上
- 撮影記 :
川原や休耕田などに群生し、花期には遠くから見ても白く見える。
和名は(茅萱)の説や群がって生えるので千の茅の意味とも言われる。
若い花序はツバナ(茅花)と呼ばれ、噛むとわずかな甘味があるので子供が食べるといわれ、「万葉集」にも歌われている。
また、根茎を漢方薬では、茅根(ぼうこん)とか白茅根と呼び、利尿作用や止血に用いられるようで、今でも四国でわずかに生産されているようだ。
よく似たフシゲチガヤは、節に毛があり、花期も約1ヶ月程度遅く、やや乾いた場所に多いという違いがある。
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