ウラハグサ(裏葉草)

Hakonechchloa macra


ウラハグサ1

  • 科名・属名 : イネ科 ウラハグサ属

  • 特徴 :
     草丈40〜70cmの多年草。
     長い根茎と匐枝があり、群生する。
     茎(稈)は「く」の字形に屈曲してよく伸び、斜上または垂れ下がる。
     葉は広線形でゆるく内曲し、基部でねじれて裏表が逆になり、裏面が上になる。表面(元の裏面)は粉白色を帯び、裏面(元の表面)は脈が隆起し、緑色で光沢を帯びる。
     花序は円錐花序で卵形、長さ5〜10cmで下垂する。小穂は細く、長さ1〜2cm。護頴は広披針形、長さ6〜7mm、芒は直立し、長さ3〜5mm、基盤は長さ1〜1.5mmの白い束毛がある。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方西部〜東海地方、紀伊半島) (国外:日本固有)
     山地の岩上

  • 花期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2010年9月18日  神奈川県箱根
     中・全体2、以下全て   同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     葉が基部から捻れて表裏が反対になり、裏側が上面となることからこの和名がつけられている。右下の写真で基部から捻れ始めているのがわかる。
     自生地は関東地方〜紀伊半島にかけての山の岩場や岩の多い斜面で、垂れ下がって生えている。
     この姿が美しく、観賞用に栽培され、斑入りなどの品種が「風知草」と呼ばれている。
     写真は箱根のある山、山頂近くの急な登りの途中に咲いていたもので、撮影を口実に一息入れることにした。

  • 葉(基部)

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ウラハグサ2

花序