ヨシ(葦)

Phragmites communis


ヨシ1

  • 科名・属名 : イネ科 ヨシ属
     注.APG分類では、ヨシ属の学名(P. australis)

  • 特徴 :
     草丈1.5〜3mの多年草。
     太い地下茎を伸ばすが、地上に匐枝はない。
     茎は太くて硬く、節に開出毛がなく、節間は長い。
     葉は互生、葉身は線形、長さ20〜50cm、幅2〜4cm。先は次第に鋭く尖り、先端は垂れる場合が多い。
     花序は円錐状で長さ15〜40cm、小穂は淡紫色を帯び、長さ(10−)12〜17mm、2〜4個の小花からなり、長毛がある。第1苞類より第2苞類は長い。第1苞類に接して代位1小花の外花頴がつく。外花頴は長さ1〜1.5cmで、第1苞類はその1/2以下の長さ。第1小花は雄性、第2小花以上は両性。
     別名 アシ

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:世界の暖帯〜亜寒帯に広く分布)
     池や沼の川岸の湿地

  • 果(花)期 :   8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2014年10月17日  茨城県下妻市
     中上・全体2 2015年9月29日  徳島県徳島市
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)
     中下・花期    同  上
     左下・果期 2014年10月17日  茨城県下妻市
     右上・葉1    同  上
     右下・葉2 2015年9月29日  徳島県徳島市

  • 撮影記 :
     沼や河岸などで地下茎を広く張り巡らし、大きな群落を作っていることが多い。
     アシという場合も多いが、アシが(悪し)に通じるので、これを嫌いヨシになったとされる。
     ツルヨシによく似るが、ツルヨシは地上に長い匐枝を伸ばし、節に白い開出毛があることが異なる。

  • 葉1

    葉2

    同じ科の仲間の花
ヨシ2

花(期)

果(期)