ヨシススキ(葦薄)

Saccharum arundinaceum


ヨシススキ1


  • 科名・属名 : イネ科 サトウキビ属

  • 特徴 :
     草丈2〜5mの多年草。帰化。
     茎は多数叢生し、径約2cm。
     葉は線形、長さ1〜2m、幅4〜6cm。先は鋭尖形、縁は全縁、中肋は乳灰色。葉鞘の口部に白色の長毛がある。葉舌は膜質、長さ約3mm、縁に長さ約1cmの毛がある。
     花序は長さ30〜70cmの卵円形の円錐花序となり、密に小穂をつける。花序の枝は輪生状につき、長さ15〜20cm、乳白色〜帯紫色の軟毛がある。穂状花序は長さ3〜6cm、小穂は披針形、長さ約3mm、淡緑色〜黄褐色。

  • 分布・生育地 :
     逸出帰化(インド〜東南アジア原産)(日本各地に帰化) (国外:原産地は南〜東南アジア)
     道端の法面、荒地

  • 花期 :  10〜11月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2022年10月16日  東京都八王子市
     中1・全体2、以下(中4を除き)    同  上
     (上、中1は拡大写真あり、写真をクリック)
     中4・果期の花序 2023年11月2日    同  上

  • 撮影記 :
     「由木(八王子市南部)の植物目録2022」(小林健人著)で八王子市の住宅造成地に帰化し増殖中の記述を見て探しに出かけた。
     現地では造成地の斜面にこの花が花序を伸ばし始めていた。
     高さが2〜4mもあり見上げるほど高いススキのお化けといった感じの植物だった。
       「神奈川県植物誌2018]では、近年道路法面の緑化に使われたため全国的に帰化してきていると記されている。
     一方、「日本帰化植物図鑑第2巻」(全農教刊)は、沖縄で飼料作物として栽培されていたものが逸出野生化しているとされている。
     この植物は侵略性があり駆除が必要との記述もあり、確かにこんな大きな植物が増殖したら既存の植生に大きな影響を与えると思った。

  • 葉

    茎・葉鞘

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ヨシススキ2

花序

花

果期の花序

果期の小穂