アブラシバ(油芝)

Carex satsumensis


アブラシバ


  • 科名・属名 :
     カヤツリグサ科 スゲ属(アブラシバ節)

  • 特徴 :
     草丈10〜30cmの多年草。
     細長い匍匐枝があり、茎を疎らに立てる。
     葉は線形で有花茎より短く、長さは8〜20cm、幅2〜5mm。
     花序は円錐状、黄褐色で長さ3〜8cm。粘液をだして粘つく。
     小穂は雄雌性、長さ5〜12mm。果胞は長さ約2.5mm、嘴は長い。
     果実(痩果)は倒卵形で強い光沢と3稜があり、長さ約1.2mm。柱頭は3岐。

  • 分布・生育地 :
     本州(福島県以南)〜九州 (国外:台湾、フィリピン、ベトナム)
     山地のガレ場、河原の砂礫地

  • 果期 :  5〜6月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2015年5月18日  三重県鈴鹿山地
     (上は拡大写真あり、写真をクリック)
     下・花序    同  上

  • 撮影記 :
     大雨のせいか荒れた沢の中、登山道がその砂礫地や岩場の間を縫って伸びていた。
     花崗岩の真っ白な砂礫地、その中に変わった形のスゲが生えていた。
     花序に触るとベタつき、それが和名の油(アブラ)の由来になっているということを後に知った。

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花序