アサマスゲ(浅間菅)

Carex Iithophila


アサマスゲ1

  • 科名・属名 :
     カヤツリグサ科 スゲ属(ウスイロスゲ節)

  • 特徴 :
     草丈50〜80cmの多年草。
     根茎は地中を長く這い、茎を疎らにつける。
     葉は線形、幅1.5〜3mm。葉鞘口部は三角状の葉舌がある。
     有花茎はざらつき、花序は茎の上部に8〜10個、長さ1.5〜3cmで小穂を密につける。小穂は雄雌性、上部に少数の雄花がつき、長さ5〜8mm。時に頂部のものは雄花を欠く場合がある。苞に葉身はない。
     雌鱗片は卵形で鋭頭、果胞より少し短く、栗褐色。
     果胞は熟すと開出し、狭卵形で扁平、長さ4〜5mm、縁は狭い翼状、小さい刺がありざらつき、上部は次第に嘴となり、口部は2歯。
     痩果は楕円形で2稜形、長さ1.5〜2mm、幅1〜1.2mm。柱頭は2岐。

  • 分布・生育地 :
     本州(関東地方、長野県) (国外:朝鮮、中国(東北部)、東シベリア)
     川岸の湿地

  • 果(花)期 :   6〜7月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2017年5月30日  長野県北佐久郡
     中上・全体2、以下全て    同  上
     (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     このスゲが最初に発見され和名のもとになっている長野県浅間山麓、やや藪状の林下を掻き分けると湿地に出た。
     同行者の案内で慎重に湿地の中を進むと、膝よりも高い草丈のスゲの群落があった。
     このスゲは花期の時は小さいが、果期になると草丈が急激に高くなるようだ。
     分布は長野県と関東地方だけに限られ、比較的稀なスゲのようだ。
     今後もそう会うことはないだろうと、カヤツリグサ科には珍しいという葉鞘口部の三角状の葉舌もしっかり撮影した。

  • 葉鞘口部

    同じ科の仲間の花
アサマスゲ2

小穂

果胞

雌鱗片