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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ビロードスゲ節)
- 特徴 :
草丈30〜60cmの多年草。
根茎は長く横に這い、基部の鞘は葉身がなく、赤紫色を帯びて光沢があり、全面に糸網がある。
葉は幅3〜8mm。茎、葉、葉鞘には毛がない。
小穂は互いに離れてつき、上方の2〜4個は雄性で線形で赤褐色を帯びる。下方の2〜3個は雌性で円柱形、長さ2〜4cm、柄があり、苞は鞘がない。稀に雄雌性になることもあるが雄花部は短い。
雌鱗片は赤色を帯び、果胞よりやや短い。
果胞は卵形で鱗片よりやや長く、長さ4〜5mm、光沢がなく、灰色の硬い毛が密に生える。嘴は急に狭くなり、口部は鋭2歯とあんり、柱頭は3岐。
- 分布・生育地 :
北海道、本州、九州 (国外:日本固有) 川岸の湿った砂地
- 果(花)期 : 5〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2017年7月9日 山形県最上郡 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・雄雌小穂、下・雌小穂 同 上
- 撮影記 :
沢沿いのやや急な斜面で樹幹に着生した花を撮影し、足元に気をつけながらやっと川沿いの道路まで戻る。
吹き出す汗を拭い、次の目的地に向かって車に乗り込む前、道端に生えたスゲが目に入る。
同行の地元の方から本種と教えられ、少し待ってもらって撮影する。
果胞に密に生える灰色の毛から和名がつけられていて、ファインダー越しでもその毛が確認できた。
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