|
- 科名・属名 : カヤツリグサ科 テンツキ属
- 特徴 :
草丈10〜30cmの多年草。
根茎は太くて短く、少し分枝し、枯れた葉鞘で覆われる。
茎や葉は太くて硬く、白い絹毛が密生する。
葉は線形、長さは茎より少し短く、幅1.5〜2mm。
花序は茎頂に頭状またはわずかに短い枝を出し、3〜10個の小穂を密につける。苞は短い。
小穂は狭卵形、長さ6〜10mm、幅約4mm。灰褐色の鱗片がらせん状に並ぶ。
鱗片は広卵形で薄い膜質、中肋は緑色で先端は尖る。柱頭は2岐。
果実は広倒卵形でレンズ形、長さ約1.5mm、暗褐色でやや平滑。
- 分布・生育地 :
本州(茨城、富山県以西)〜沖縄 (国外:中国、台湾、インド、インドネシア、オーストラリア) 海岸の砂地
- 果(花)期 : 8〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2016年9月3日 神奈川県湘南海岸 中上・全体2 2017年9月20日 同 上 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・小穂 2016年9月3日 同 上 左下・茎、葉、右上・根茎 同 上 右下・果実 2017年9月20日 同 上
- 撮影記 :
この花の果期はちょうど盛夏〜初秋にかけての頃、生育場所は海岸の砂地の上とあって、撮影は暑さとの戦いだ。
初めて挑戦した時はほとんど雲のない晴天、暑さで熱中症になりそうだった。写真もコントラストが強すぎて今一つだった。
翌年、今度は曇りの日を狙って撮影に出かけた。暑さはさほどでもなくコントラストも抑えられたが、曇りよりも青空が写しこまれた写真の方がやはり海岸の雰囲気があっていい。
和名のビロードは、写真(左下)でもわかるように、茎や葉に白い絹毛が密生して生えていることによる。
同じ科の仲間の花
|