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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ヌカスゲ節)
- 特徴 :
草丈5〜15cmの多年草。
匐枝はなく、叢生する。基部の鞘は淡色。
葉は線形で幅2〜3mm、果胞が熟す頃、有花茎より低くなる。
小穂は数個、頂小穂は雄性、側小穂は雌性で4〜6個つき、上部のものから下のものに向けて次第に離れてつき、最下の1〜2個は根生状につく。苞は葉身が発達し、鞘がある。
果胞は紡錘状長楕円形で3稜形、長さ2〜2.5mm、無毛か短毛が疎らにあり、嘴部は2小歯。
- 分布・生育地 :
北海道〜本州(白山以北の日本海側) (国外:千島) 深山の針葉樹林帯の林下、林縁
- 果(花)期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2015年7月13日 群馬県至仏山 中上・全体2 2018年7月19日 長野県栂池 (上、中上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・根際の小穂、以下全て 同 上
- 撮影記 :
よく似たスゲに本州主に太平洋側に生えるニイタカスゲ、低地の林下や草地に生えるメアオスゲなどがあり、区別しづらい。
見分けるのは北海道〜本州の日本海側、深山の針葉樹林下に生えることで、見つけた場所で一定程度判断ができる。
実際、この花に出会ったのは、至仏山への登山道際の林下、栂池の林縁など、深山といえるような場所だった。
ハガクレ(葉隠れ)の和名は、根際につく1〜2個の雌小穂が葉に隠れるようについていることのようだが、根際に小穂をつける種は他にもいくつかあり、同定の決め手にはならない。
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