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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 カヤツリガサ属 注.APG分類では、学名(C. rotundus var. rotundus)
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
細長い匐枝を伸ばし、先端が塊茎となって肥大し、褐色の繊維で被われる。
葉は線形で幅2〜6mm。
花序は幅10cmになり、3〜5本の花序枝がある。小穂は線形で長さ1.5〜3cm、幅1.5〜2mm。中軸に斜開し光沢があって少なくとも一部は血紅色を帯び、やや疎らに20〜40花をつける。
鱗片は狭卵形、長さ3〜3.5mm、鈍頭で中肋が緑色で縁は赤褐色。
果実は長楕円形で扁三角形、長さ約1.2mm、柱頭は3岐。
- 分布・生育地 :
本州〜沖縄 (国外:世界の熱帯〜亜熱帯に広く分布) 海岸の砂浜、低地の日当たりのいい道端
- 花(果)期 : 7〜10月
- 撮影月日・場所 :
上・全体1 2014年10月10日 東京都江東区 中上・全体2 2018年9月23日 群馬県館林市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中下・花序 2015年6月12日 神奈川県川崎市 左下・小穂 2014年10月17日 茨城県水海道市 右下・果実 2018年9月23日 群馬県館林市
- 撮影記 :
写真だけではわからないが、細長い匐枝を伸ばして先端に肥大する塊茎を作って繁殖するので、大きな群落となることも多い。
この肥大した塊茎は香附子(こうぶし)と呼ばれる漢方薬として用いられているようだ。
海岸の砂質地に生えることが多いのでハマスゲ(浜菅)の和名がつけられており、花序の写真はその通り海岸近くの河川敷での撮影だが、海岸以外でも道端などにも生え、その他の写真は内陸部の湿り気のある草地で写したものである。
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