|
- 科名・属名 : カヤツリグサ科 テンツキ属
- 特徴 :
草丈20〜40cmの多年草。
稈は密に叢生する。
若い葉には葉身が発達せず、2〜3個の基部の葉鞘に退化し、葉鞘は筒状で長さ約5cm。
花序は単一、小穂は1〜5個あり、球形〜球状楕円形、褐色〜赤褐色、長さ3〜5mm、幅2.5〜3mm。
鱗片は10〜20個つき、長楕円形で鈍頭、膜質、長さ約2mm。
果実(痩果)は倒卵形、長さ約0.8mm、黄白色で表面に小さなこぶ状の突起がある。花柱は細く、柱頭は3岐。
- 分布・生育地 :
沖縄(石垣・西表・与那国島) (国外:中国、台湾、東南アジア、インド、ミクロネシア) 湿地や湿った草地
- 果(花)期 : 9〜11月?
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2017年9月5日 沖縄県西表島 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中上・花序、以下全て 同 上
- 撮影記 :
西表島の広い牧場、牛の群れが遠くにいることを確認して柵内に入り、この花の撮影に向かう。
和名の由来は、葉が退化し2、3個の葉鞘だけになっていることからつけられているようだ。
夢中になって撮影していると、同行の花仲間が「牛が向かってくる」と先に逃げ出した。
確かに牛の群れがこっちに向かってきているのは見えたが、撮影ももうすぐ終わるので間に合うだろうと撮影を続けた。
撮影が終わり、さあ戻ろうかと目を上げると、遠くと思っていた数頭の牛の群れがもう目の前に来ていて、じっと私を見つめている。
びっくりし緊張したが、驚かすとまずいと思いじっとしていると、しばらくしてから興味を失ったかのように牛の群れが去っていった。
後で地元の方に聞くと、牛は好奇心が強く寄ってくるが、何もしなければ去っていくとのこと、初めから知っていればあんなにあせることはなかったと思った。
同じ科の仲間の花
|