ハリイ(針藺)

Eleocharis congesta


ハリイ1

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 ハリイ属
     注.APG分類では、学名(E. congesta var. japonica)

  • 特徴 :
     草丈5〜20cmの1年草。
     茎は糸状で多数叢生し、幅0.2〜1mm。
     葉は葉身が退化して葉鞘だけになり、茎の下部を包む。
     小穂は茎の先に1個つき、卵形〜狭卵形、長さ3〜8mm、幅1.5〜2.5mm。時に基部に腋芽ができる。
     鱗片は膜状で楕円形、らせん状につき、長さ1〜1.5mm。先は鈍頭。一部に血錆色の部分がある。柱頭は3個。
     果実は倒卵形、鈍3稜形で光沢のある黄緑色、長さ0.7〜1.2mm。刺針状花被片は6個、果実より少し長いことが多く、下向きの小刺がありざらつく。

  • 分布・生育地 :
     日本全土 (国外:朝鮮、中国、台湾、インド、インドネシア、マレーシア)
     水田、湿地

  • 花期 :   6〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体1 2016年6月27日  宮崎県児湯郡
     中上・全体2 2019年5月11日  沖縄県西表島
     中下・全体3 2018年1月16日  沖縄県国頭郡
     (上、中上、中下は拡大写真あり、写真をクリック)
     左下・小穂 2019年5月11日  沖縄県西表島
     右下・果実    同  上

  • 撮影記 :
     茎が細いことを針に見立て、この和名がつけられている。
     水田や湿地でよく見かけるが、これまで出会った場所は全て水がある状態の中に生えていて、水のあるような場所の方が適地なのかもしれない。
     本土では夏が花期であるが、沖縄では冬や春にも見ることができる。

  • 果実

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ハリイ2

ハリイ3

小穂