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- 科名・属名 :
カヤツリグサ科 スゲ属(ビロードスゲ節)
- 特徴 :
草丈40〜80cmの多年草。
根茎は短く、ゆるく叢生する。
葉は幅3〜6mm、柔らかく茎とともに開出毛がある。基部の葉鞘は葉身がなく淡褐色。
頂小穂は雄性、長さ1.5〜2.5cm、側小穂は2〜3個つき、雌性で長楕円形、長さ1〜2cm。無柄で下部のものは短い柄があり、その苞には短い鞘がある。
雌鱗片は緑色、時に一部褐色を帯び、果胞より短い。果胞は卵形で長さ5〜6mm、脈があって無毛、先はやや長い嘴となる。口部は2歯、柱頭は3岐。
- 分布・生育地 :
北海道、本州(中北部)、九州(中部) (国外:朝鮮、中国(東北部)、ウスリー) 山地のやや湿った草地
- 果(花)期 : 6〜7月
- 撮影月日・場所 :
上・全体 2016年6月28日 大分県別府市 (上は拡大写真あり、写真をクリック) 中・雄雌小穂、下・雌小穂 同 上
- 撮影記 :
ハタベ(端辺)の和名は、阿蘇の端辺原野からつけられているが、分布の中心は北海道〜本州(中北部)で、やや北方系のスゲである。九州では大分と熊本県に分布しているとされている。
大分県中部の高原の湿った草地、小雨の降る中何かないかと草地につけられた踏み分け道を歩く。
春ならばともかく、この時期湿草地には見るべき花はほとんどなく、あきらめて戻る途中このスゲを見つけた。
この時期はもうスゲの時期ではなく、初めて見るスゲだったので撮影し、帰って調べるとどうもこのスゲのようだった。ただ、同定にはそれほど自信はないが。
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