ハタガヤ(畑茅)

Bullbostylis barbata


ハタガヤ1

  • 科名・属名 : カヤツリグサ科 ハタガヤ属

  • 特徴 :
     草丈5〜40cmの1年草。
     匐枝はなく、茎を密に叢生する。
     茎は糸状で多数つき、無毛で数個の縦条がある。
     葉も糸状で幅約0.3mm、葉身は茎よりも細くて短く、葉鞘は淡褐色で縁に長い白毛がある。
     花序は茎の先につき、頭状で2〜15個の小穂からなり、幅5〜12mm。苞は葉と同形で1〜3個ある。
     小穂は披針形、長さ3〜7mm、幅約2mmで角ばる。
     鱗片は広卵形で長さ約2mm、先は芒状に短く尖り、やや反り返る。
     果実は3稜形、淡色で0.6〜0.7mm、花柱は3岐。

  • 分布・生育地 :
     本州〜沖縄 (国外:朝鮮、中国、台湾、アジア、オーストラリア、北アメリカ)
     平地の荒地や畑地

  • 果(花)期 :  8〜10月

  • 撮影月日・場所 :
     上・全体 2016年9月3日  神奈川県湘南海岸
     中・全体2、下・小穂     同  上
     (上、中は拡大写真あり、写真をクリック)

  • 撮影記 :
     畑や荒地に多いことからこの和名がつけられているが、砂地を好むようで海岸近くにも多い。
     9月初め、海水浴客も少なくなっただろうと、この花を捜しに湘南海岸に出かけた。
     海岸なので一定程度暑さは覚悟していたが、雲一つない晴天、砂浜の照り返しもあって吹き出す汗が止まらず、熱中症になりそうだった。
     簡単に見つかるだろうと思っていたが、いくら砂浜を歩いてもそれらしき植物は見つけられない。
     もう少し内陸部かと思って松林の中を探すと、やっと咲き初めのこの花を見つけた。思ったより細っそりした草姿だった。

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ハタガヤ2

小穂